11月11日 「戦争をしない国のつくり方」 井筒高雄さんの講演会へのお誘い

時がどんどん経ち、選挙の日にはスペインにいた私も戻ってきました(だいぶ前に)。スペインの新聞やテレビでも日本の総選挙の結果はかなり大きく報じられていました。亡霊のようなアベの写真が大きく載った紙面の見出しは、「アベの勝利はピョンヤンとの緊張を高める」というもの。そして「自民党議員は日本の平和憲法の改正を準備している」と。もともと解散そのものが違憲、という異常事態なのに、そのことが許されていってしまっていることに苛立ちます。ああ、どうしてなの!と。
嘆いていても始まらない、ということで、世田谷こどもいのちのネットワークでは、元自衛隊のレンジャー隊員、今はベテラン・フォー・ピースで大活躍の井筒高雄さんをおよびするビッグなイベントを11月11日に行ないます。世田谷でも、4月に「ミサイル発射時の対応について」というチラシが小中学校の生徒に配られ、それに対して市民の側から抗議の声を寄せています。いたずらに脅威をあおり、子どもたちにミサイルに備えるためにダンゴムシのようになって身を守ることを強いるようになりつつある今の状況。なんだか、あの戦争の時の竹槍の訓練の姿と重なってしまいます。アベとトランプが、北朝鮮には「対話ではなく圧力で」対応することで一致し、トランプは武器をもっと買えと迫り・・・。本当に日本はアベのおかげで危機にさらされています。
圧力ではなく、あくまでも対話を追求するのが、あの戦争と引き換えに得た平和憲法を持っている日本のすべきこと。やることすべてが「違憲」の現政府、戦争のできる国にしていこう、とする勢力に対して、私たちは「戦争をしない国」を作っていこう、という明確な意志を断固として持ちたいと思います。
「戦争をしない国のつくり方」と題した井筒さんの講演会にぜひぜひいらしてください。そして一緒に考えましょう。二度と戦争への道は歩まないために。

★世田谷こどもいのちのネットワーク 学習会
 「戦争をしない国のつくり方」     こども達の為に、腰を据えて考えよう!
11月11日(土)13時~   会場 経堂すずらん会館(経堂駅北口4分)
参加費 800円(こどもいのちのネットワーク会員は無料)
講師・井筒 高雄さん(元陸上自衛隊レンジャー隊員)
ベテランズ・フォー・ピース・ジャパン代表
連絡先:星野弥生  marzoh@gmail.com
スポンサーサイト

真の市民・野党共闘が唯一の「希望」

なんだかんだと自分に言い訳しつつ書かないでいたら、三ヶ月以上も経ってしまいました。もう完全に忘れられただろうな、と思いつつ、まだいますよと言いたくて・・・。
7月初めに娘が男の子を出産し、人並みに実家に戻っていたので、一ヶ月近くは私も人並みにおさんどんやら洗濯やらでチト協力しました。8月の三週間はヨーロッパ。9月も家族の誕生日やら、コスタリカ・キューバに関わるイベント…、いったいなぜ一ヶ月がかくも早く過ぎるのか、と呆然として迎えた10月です。
 やっぱり、あの恥も外聞も大義もない解散とこれからの選挙について一言言いたくなりました。臨時国会冒頭で解散、という、審議もヘチマもない独裁総理の暴挙を前に、怒りを形であらわすには、選挙での実質的な野党共闘しかないと思い、朝日の「声」欄に投書しました。二年前の参院選の時には同じような内容を投げかけて採用されましたが、今回は、メールを送ったその翌日あたりに、前原率いる民進党が小池百合子に擦り寄って実質上解体、などというとんでもない事態になり、もはや描いていた野党共闘は水の泡と消えました。当然、投書はボツです。でもその思いを伝えたく、賞味期限切れですが、ここに密やかに綴っておきます。

「無謀な解散」に対するには、「共闘」しかない

まったく大義のカケラもない衆議院解散を前にして、私たち国民はいったいどうすればいいのか。「モリ・カケ」問題への追及から身をかわし、野党の混乱に乗じた「火事場泥棒」というしかない、身勝手な解散だ。その先に見えるのは「改憲」。70年以上戦争を放棄するという人類がまさに目指すべき憲法を持ち続けてきているこの国のあり方を根本的に変えてしまおう、という思惑だ。「総理は私だ」からなんでもアリだ、という理不尽さに国民は怒っている。主権者は一体誰なのか。しかし怒っているだけでは済まされない。憲法を蔑ろにし、まるで独裁者のように振る舞う政府の暴挙を許さない、という怒りを選挙によって表明しなくては、と思う。その一点で一致団結する。そのための最低条件は野党がまとまり、怒れる国民の受け皿になることだ。すでにさまざまな地域で市民のイニシアチブによる「共闘」の取り組みが動き出している。野党が党利に走って国民の切なる願いを裏切ってはならない。80年前にファシズムが台頭し人民を弾圧したスペインで、自然に発生した「反ファシズム人民戦線」の経験を思い起こしたい。人民、政党、組合が立ち上がり、ファシストに対して「ノー・パサラン」(奴らを通すな)の合言葉を掲げて抗した。自らの「存在」「いのち」を脅かし、戦争への道を準備するようなものに対して抵抗するというのは、私たちがもつ当たり前の権利だ。総理がチャンスとした強権的な解散を、私たちの側のチャンスとするにはそれしかない。野党がつながることができなかったら、社会を変えたくとも投票先を見つけられない多くの無党派の信頼も票も失うことになる、と心してほしい。


 アベ政治に怒り、この国を民主主義と平和が存在するまともな国にしたいと心底願っている市民の思いをまったく解することなく、自己保身に走る民進党に、やっぱり、お前もか!とまたまた怒りが倍増。なぜアベ政治に私たちはNo!と言ってきたのかをまるでわかっていません。小池女王は、「改憲の意志がちゃんとあるか」「安保法制を認めるか」と次々と踏み絵を用意し、公認のためにはランク付けまでする、とまるで思想統制。アベに劣らぬ独裁者の様相を呈してきました。ことここに及んで、そりゃヘンだ、冗談じゃない、という議員が出てきてくれたことで、とりあえず救われた感があります。自公と希望(どこが希望なのか・・・)の二者択一だったら、もう白票で抗議するしかないですからね。ずっと付き合いの長い辻元清美さんや阿部知子さんも、希望には行かない、とはっきり表明しました。市民と野党をしっかりつなぐ役割を担ってほしい、と切にねがいます。行き場を失った市民の受け皿を作り、アベ政治という反面教師に学び、民度を挙げてきた市民の切なる思いを活かせる道を敷いてほしい。幸い、私の住む世田谷も市民とつながる野党候補を出せそうです。このような動きを全国至る所で生み出していくことが、それこそ「希望」です。

「私も上原公子」集会へのお誘い。ついでに「この世界の片隅で」

 元国立市長の上原公子さんは、国立市民の景観保護の民意を後ろ盾に、それを公約にして当選し、市民とともに何よりも景観を大切にしよう、と闘ってきました。高層マンション建設を巡り、住民の反対運動が起こった時に、それを尊重するのは当然。なのに、市長が住民を煽動して建設を妨害したのだから、その損害賠償金を払え、とあろうことか市が訴える、というのは、どう考えてもわけのわからない裁判です。上原さんが被告になっている裁判を、私もずっと傍聴を続け、この理不尽さを伝えるべく集会を企画したり、ブログに書いたりしてきました。地裁では、上原さんの行為は民意を反映したもの、と勝訴でしたが、高裁では逆転判決。昨年末の最高裁判決は、上告却下で、上原さんに利子を含めた4500万円を払え、というものでした。金利がマイナス、という時世に、賠償金の類にはじゃぶじゃぶと利子がつくのです。まったくわけがわかりません。
 こんなことがまかり通ったら、自治体の首長たるもの、なにも思い切ったことができません。公約を守ることすらできない。ただの言うなりの行政マンになるしかないのでしょうか。これは、本来そうであるべき住民主体の地方自治に対する攻撃であり、私たち一人一人の意志をないがしろにするものです。4500万円を払え、と突きつけられたのは、上原公子さんではなく、住民自治を実現したいと願う私たち一人ひとりでもあります。最高裁の決定なので、4500万円は支払わないわけにはいきません。ならば、民のちからを見せつけようと、全国の「私も上原公子」と同じ思いでいる人たちからのカンパが続々と集まっています。目標額まで、もう少し、というところ。そこで、世田谷でも、この世にも奇妙な裁判について知っていただき、「私も上原公子」と多くの方に名乗っていただきたく、集りをもつことにしました。地方自治についての大問題と、世田谷区長の保坂展人さんとともにトークをしてもらう予定です。ぜひぜひご参集ください。
 7月12日(水) 18時半~21時  経堂すずらん会館地下大会議室にて。
詳細は以下です。
 
http://www.hosaka.gr.jp/files/uploads/event_uehara_setagaya.pdf

また、申込みは以下でも出来ます。
http://www.kokuchpro.com/evento/uehara_setagaya/

世の中理不尽で、許せないことばかりですが、まずは上原さんの「許せない!」一件を共有していきたいと思います。


ずっと懸案でしたが観る機会のなかった「この世界の片隅で」、金曜日まで下高井戸シネマで上映しているので、ようやく観に行きました。満席!補助椅子で見ました。
評判に違わず、とてもいい映画でした。ディテールが、まるでその時代にそのままシフトするような現実感があり、すっと感情、気持ちが入っていけます。ごくふつうに暮らす人たちが、迫り来る戦争という非常な状況の中で、当たり前に生活を守りながら、それでも非常事態により,暮らしは脅かされ、家族や周りの人たちの生命が奪われ、傷つけられていく・・・。そんなあの時代にどこの地方、どこの家でも、間違いなくそういう光景はあったのだろう、と思い至ります。私の親たちだってそうだったでしょう。そんなに遠い時代ではなく、私が生まれた2,3年前の話。
そして、今この国に、まさにこのような状況が再現されそうな事態が次々と起こっている、ということに改めて気づき、呆然とする思いです。共謀罪が施行されたら、どんな世の中になるのだろう。映画に描かれていた「とんとんとんからりと隣組」、良からぬ人たちがいないか、と互いに監視し合う世の中が再び訪れるのでしょうか。共謀罪の、審議にもならない論議の中で、なにかというと「一般人は関係ありません」と首相以下わけのわからない答弁をしていましたが、なにをもって一般人というのでしょう。政府のやり方に反対の意を表したら、即一般人ではなくなるのは明らか。「この世界の片隅で」ふつうに暮らしていた人たちが、いかにふつうに生きられなくされていったのかをしっかり受け止めたいと思うと同時に、ふつうに生きることの大切さを噛み締めたいとも切に思う、そんな映画でした。

あこがれの祝島に行く。 ヒジキとビワと・・・

岩国にいってきました。岩国のチャイルドラインの仲間たちが企画してくれた研修ツアー。「星野弥生さんと祝島に行く」。こんなにステキな研修、あり?
 昨年岩国に初めて行った時に、そうだ、岩国といえば、米軍再編に対して市民と共にたたかった井原勝介元市長、西山正啓監督の「消えた鎮守の森」・・・、私も縁があったんだなあ、と思い起こし、今度はそういうところを訪ねてみたいなあと心に抱いていました。そしてフェリーで松山に行くために柳井港に向かった時に、「祝島行」の表示を見て、そうか、ここから行けるんだ、と知り、行きたい!とつぶやいたことが実現してしまいました。纐纈あや監督の「祝(ほおり)の島」で、上関原発に反対する島の住民の闘い、くらしを観て、このおばあちゃんたちに会いに行きたいと心にあたためていたのです。
 岩国からは室津港まで車で1時間ちょっと。室津に集まったメンバーは15人。「天ぷら」をまず買います。朝から天ぷら? いえ、こっちで天ぷらというのは練り物のこと。じゃこのてんぷらを手に乗船。そうそう明治の初めに造られた四階建ての「四階楼」を見学しました。10時に開くのですが、船の出発が10時なので、時間前に特別の計らいで見せていただきました。狭い敷地に4階建てとは今風のコンパクト。上に行くほど造りが凝ったものになっていて、最上階は4面がステンドグラスのすてきなサロン。旅館として使われていたこともあるそう。
 フェリーに乗り込み、デッキに。長島に沿って進むと、島の中腹に立派な道が作られているのが見えます。あれが原発への道なんだ! お金はまずインフラ作りにじゃぶじゃぶと浪費されるというのは八ッ場ダムで見てきた光景にダブります。その道の果てのかくれたところに上関原発の予定地があり(よく探したものです)、船からは見えないのですが、まさに祝島の真正面に位置しています。
 祝島に到着。東京から7年前に移住した若い児玉誠さんが出迎えてくれました。まず船着き場近くのコーヒー屋さんへ。ここも東京から移住してきた方のお店。古いおうちがカフェになっていて、有機の豆を焙煎したコーヒーがおいしい!居心地満点で、島を離れるまでずっとお世話になりました。
箱いっぱいの島の名産、ビワが届き、夢中で食べます。ビワの葉の効果はよく知られているけれど、種がガンのとてもよく効くのだそう。このまま食べたり、焼酎につけたり。
 児玉さんは島でひじきを作っています。島のまわりに無尽蔵に広がるひじきを2月ごろから採り、すぐに薪と鉄鍋で炊き、天日で干します。聞いただけで、おいしそう。2歳になる娘のなずなちゃんがずっとそばにくっついています。まずは島の散策。坂をあがると学校。6年前に三人のこどもたちが卒業したあとは、学童はいなくて休業状態。今島にいる三人のこどもが一年生になるときに再開、となりますが、その人数に対応するために校長や先生たちに来てもらうのは経済的に合わないので、上関の学校に船で通ってほしい、というのが市の本音のようです。でも、「教育をうける権利」ですもの、なんとしてでも地元の学校を活かしてほしいもの。
 島にある八幡さまに行きました。「わあ、草がぼうぼうだ!」と児玉さん。久しぶりに人間が訪れたので、エサがきたぞとばかり蚊が襲いかかってきます。小さい子たちがまず狙われます。タイガーバームをもっていってよかった!児玉さんによると、神社の宮司さんが原発賛成を表明してから、賛成派も反対派も神社に行くことがなくなったと。それとこれとはちがいますよね、と私たちは少しおそうじをし、参道の草を抜きました。原発をめぐり、住民が分断されるのはどこでも同じ。それが推進する側の狙いです。でも、島は反対の人がほとんどで、4年に一度の神舞も反対の人たちが行っているそうです。島の船大工による木の船も見せてもらいました。
 お年寄りが島ではバイクで走っています。行き交うたびに児玉さんはあいさつ。人口400人の島ですから、みんな知り合いなのです。そういえば、どこかで見たなあ、という気がするおばあちゃんはきっと映画に出ていたのですね。おばあちゃんのバイクにそびえ立っている棒は、なんとハブよけ、なんですって。
 お昼はカフェでこの季節にしかない、というベジタブル・カレー。何を使っているのかな、と楽しみでした。なんと、ビワ!玉ねぎとビワをていねいに炒めて、ひよこ豆、じゃがいもやニンジンとともにターメリックで味付け。サフランライスとよく合う。傍らには児玉さんのひじきとキュウリなどの野菜のサラダ。おいしい!
 食後は歩いて児玉さんの作業場へ。レンガや石、土でつくった窯の上に鉄の大鍋が。鉄で炊くからひじきは鉄分が多い、ということなのでひじき自身に鉄分があるわけではないのです。最近はステンレス鍋で焚き、鉄分がとても少なくなっているそうです。絶対に児玉さん作のひじきを買っていかなくては、とみんなが注文。たくさんの注文に追われ、袋詰めの作業を手伝うのはお連れ合い。私たちはトラックの荷台に乗せてもらってブタさんの放牧(?)場へ。荒地になっているところブタを放しておき、土を耕してもらうのが狙いだそう。私たちは海辺に出て、きれいに洗われた丸い石を拾ったり、足を水につけたりすっかり童心にかえってのんびり。
 帰り道、家の門柱の上にビワの種が干してあるのを見ていたら、おばあちゃんが出てきて、「うちのビワ畑のビワを採ってほしかった、15分で行けるよ。」と。ああ、時間がなくなっちゃった、残念!すると家の中に入った彼女がビワをたくさんもってきて「これはブタにあげようと思っていたから、もっていきなさい」。ではブタになりましょう、と袋にたくさん詰めました。次はぜったいにビワもぎにこよう。
 船は5時5分発。児玉さんとは船が離れるまで手を振り合って、再会を約束。毎年、祝島行を研修プログラムにいれよう、次回はぜひ島に泊まって、新鮮な魚を食べ、島の人たちと飲む、っていうのがいいね、などと盛り上がりました。デッキからは、スナメリの姿も。すっかり気に入り、絶対に戻ってくるよ、と祝島に約束し、原発建設をなんとしても止めたい、との思いをますます強くしました。
 

映画「いのちのかたち」の感動を伝えたい

 映画を観て感動することはしょっちゅうですが、今日の「いのちのかたち」は半端ではなかったです。下高井戸シネマにはいつも自転車で行くので、暑い日に汗を拭くかもと思って持参したタオルハンカチでしたが、途中から泣きっぱなしだったので役に立ちました。どの作品も好きな伊勢真一さんの演出作。
 画家で絵本作家のいせひでこさんが、宮城県亘理市の海岸に立つ、津波で根こそぎ倒れた一本のクロマツの木に「呼び止められるように」誘われ、スケッチをはじめます。クロマツは見るたびに異なる姿でひでこさんの前に現れ、スケッチは4年続きます。クロマツは語りかけてくるようです。それが観る私たちにも伝わります。とても恐ろしい力で倒されたこと、人もものも建物もすべてが押し流されたこと。クロマツはそれを語るためにそこに残っているかのようです。一方で、安曇野のアカマツの林を描くひでこさん。「一本一本みんな違って、同じ木はないのよね。」といとおしそうにそっと色をつけます。命を閉じようとしているクロマツと、スクッと立っているアカマツが共に描かれている絵は、なんだか「うん、大丈夫だよね。この木たちがいるんだから」という気持ちになります。「木はいのちのかたち」、庭の草や花一つ一つの中に、たしかないのちを見ているひでこさん。亘理から連れてきた木が花を咲かせ、「わあ、咲いている。一つの花が咲くことで本当に幸せになれるんだね。」とうれしそう。それって、すごくわかる。蒔いた野菜のタネが芽を出すのを見るだけで、本当にうれしいですから。そこここに「いのち」が芽吹き、育ち、大きくなる。それを「いいなあ」とあらためて感じられました。ひでこさんが、躍動するように描く、小さな子どもたち、そして原初のエネルギーに満ちた赤ん坊。その子どもたちが、木の中にそっと隠されている絵がすごくいい。子どもが大いなるもの、聖なるものに守られているなあ、という感じが伝わるのです。
 クロマツがいよいよブルドーザーという人工の力によって片付けられようとする日。ひでこさんはその場を見届けようと歩みをすすめます。私はもう大泣きしそう。ひでこさんは、どんな思いだろうか・・・。でも、その凛々しい姿をしっかりスケッチします。思わず、「クロマツさん、ありがとう!」と言いたい気持ちになりました。
 あらためて、映像のちからを思います。辛さ、悲しさ、切なさで満ちた被災地なのだけれど、星空は吸い込まれるように美しく、津波の去った海は静かで、地には新たな植物が根付く・・・。そして絵のちから、そう、言葉のちからもすごい。ひでこさんが絵をつけた長田弘さんのひとことひとことが心の奥底に響きます。そしてひでこさんが奏でるチェロの響き、1000人が演奏する復興支援のチェロ・コンサート・・・。心をさんざん揺すぶられた日でした。
 目を転じれば、「共謀罪」なる個人の生活・暮らし・生き方をズカズカと侵食する法案が無理やりに通されようとし、ミサイル発射に対して、「対話はいらない、圧力だ」と二人の仲良しが息巻く、という尋常ではない事態。どうしたらいいのか心が騒ぐ時に、クロマツがなんか教えてくれそうな・・・。エネルギーをもらった気がしています。
 下高井戸シネマはあと2日。木曜と金曜が10時から。「行けたらぜひ行ってね」と友達に言いたくなった日でした。
プロフィール

marzoh

Author:marzoh
はじめまして、星野弥生です。さまざまな教育や子どもに関する活動、スペイン語圏の国々と関わるNGO的な活動を通じて、人と人との糊付け役みたいになっています。そんな活動の報告やらお知らせをする場として、ブログなるものに挑戦してみることにします。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ