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スイスより  原発、シェールガスのことなど

フランスの南、アルデッシュ地方の森の中にある道場での合宿も一週間近くが経ち、あと3日を残すばかりになって、長かったヨーロッパでのツアーがもう少しで終わります。ここにきて、名残を惜しむ残暑のような暑さがフランスにも襲ってきています。でも日本に比べたら、楽なものですが。
もう25年近く前からほぼ毎年来ているこのアルデッシュ地方は、60年代、70年代に、オルタナティブな生き方を求めて、フランスや他のヨーロッパの国々から移り住んできた人たちがずっと住み続けているところです。気功とか太極拳、東洋思想などに関心を持つ人が多いのも、なるほどなあとうなずけます。かつて社会に異議を申し立てた若者たちが年を重ね、毎年の気功の講習会を組織してくれているというわけです。そんなわけで、彼らの社会問題に対する関心はとても強く、講習を始める前には、ガイガーカウンターのプレゼントと、1000万署名への協力に対して彼らにお礼を言うことにしています。そして、毎回、日本、とりわけ福島をめぐる現状を伝えるための時を持ちます。先日の会では、質問が次から次へと出てきて、ランチの時間に食い込むほどでした。「私たちフランス人にできることはなんだろう」というのがみんなの共通の関心です。「もちろん、経済的に支援してくれることも大きな意味があるけれど、いろんな国で関心を持ち続け、自分の国の政府に対して働き掛けてくれることが、日本の政府への外圧ともなるのではないか」などと答えています。福島のこどもたちを世田谷によぶ保養のプロジェクトの話をすると、「フランスでもそういう動きができないかしら」と真剣です。実際に民間の放射能調査機関であるクリラッドは、そういうプロジェクトを始めている、ということです。
もちろん、原発大国のフランスで彼らは率先して「原発反対!」運動をずっと前から組織しています。フランスには59基も原発がありますが、ここに来る途中の車からは、ローヌ川に沿って4基の寸胴型の原発が稼働しているのが見えました。なんとその傍らで風力発電所が二基、がんばって羽根を動かしていたのが、なんだか言い訳がましくみえておかしかった・・・。
 そんなアルデッシュの人たちにとって、去年もそうでしたが、大きな課題は、「シェールガスはNO!」の運動です。フランス政府、そして多国籍企業のロビイストたちは、石油に代わる資源として、地底から掘り出す「シェールガス」の開発を進めています。それに対して、断固としてNO!の運動がフランス国内の中でもとりわけこのアルデッシュで最も先鋭的に闘われています。そこら中の家、車にどくろを描いたNO!のステッカーが貼られています。「ボーリングをして、地中深く化学薬品をたくさん注入したら、せっかくのきれいな水、自然はどうなってしまうと思う?アルデッシュは、その自然を求めて多くの人たちが住むようになったところ。自然ときれいな水が売りで、観光が重要な資源となっているところが、めちゃめちゃになってしまう。政府や大企業は、これは雇用の推進であり、ロシヤやアメリカから石油を買わずに済むことになるといって私たちをだましている。」と、次々に話してきます。シェールガスをどんどん掘り当てようというのは、イギリス、ドイツなどでも進められている事業で、それに対する反対運動も各国に広がり、パンフレットも数か国語で書かれていたりします。日本も原発に代わるものとしてのシェールガスの可能性は注目され、「いいもの」という評価もあるようですが、地震国の日本でこんな開発が起こったらますます危険、ということでしょう。いろいろな情報を集めながら、日本でも考えていきたいテーマです。

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はじめまして、星野弥生です。さまざまな教育や子どもに関する活動、スペイン語圏の国々と関わるNGO的な活動を通じて、人と人との糊付け役みたいになっています。そんな活動の報告やらお知らせをする場として、ブログなるものに挑戦してみることにします。

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