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奈良を歩いたこと。原発と民主主義、そして憲法・・・

 本当に久しぶりに奈良に行ってきました。土曜日に夫の気功の講習についていって、日、月と奈良を歩きまわりました。好きなのは飛鳥。高校の修学旅行で一番印象に残り、作文にも書きました。その後1~2回は行ったと思うのだけれど、飛鳥はほぼ40年ぶり(もっとかな)。私の記憶では、あぜ道を歩くと、田んぼや畑の中にポツンと石の遺跡が点在している、そんなイメージ。しかし、様変わっていました。広い道、車、飛鳥巡りも自転車が当たり前。宅地造成で家がどんどん建っていて、遺跡やお寺も埋もれてしまっている。でも、そのあたりを、昔の記憶を頭の隅に置きながらひたすら歩きました。近鉄の橿原神宮前で降りてから、住宅地を通りぬけ、橘寺、川原寺跡、飛鳥寺、蘇我入鹿の首塚、酒船石、岡寺、石舞台、亀石、そしてその昔はまだ知られていなかった高松塚古墳まで辿り着き、飛鳥駅まで。飛鳥寺が一番のお目当て。ここの飛鳥大仏が好きなのです。優しい慈悲に満ちたお顔に思わず感涙。まわりは変わっても、昔のままの佇まい。飛鳥寺では、写真撮影OK。ふつうは撮影NGと書かれているのだけれど、この仏様の優しさゆえなのかしら、と嬉しくなります。
 もう一つ感動したのは、坂をぐっと登っていく岡寺の山門の手前にある「坂乃茶屋」。古いガイドブックに記載されていたので、もしまだあったらぜひ行ってみたい、それならお昼はここで、となんとなく期待していたら、ありました! 50年続いているお店。そこら中に色紙が張り巡らされています。貼るスペースがなくて積み重なっている色紙の一番上に、見覚えのある黒田福美さんのサインがあるのを見つけてビックリ!こんなところで会えるなんて!さくらももこの高校時代のサイン、ちびまる子ちゃんで売れてからのサインもありました。山菜にゅーめんとワラビのごはんとふきの煮物の定食が本当においしい。関西に来たら、うどん、と決めている私です。薄い色のおだしが大好きです。「まわりは変わっても、ここだけは昔のままで・・・。もう85になりました。」そう、だからいいんですよね。飛鳥にまた来たいと思う理由が一つ増えました。
 しかし、石舞台の変容ぶりはすごい。まわりはしっかりガードが固められ、土産物屋があふれ、入場料まで取る! 修学旅行で訪れた48年前(!)は、石の上に乗って記念撮影をしていたのに、今は「登らないでください」の厳しいお達し。嗚呼!

 「いのちの洗濯」をして東京に戻り、また夜は会議やら集会やらの日常にも戻りました。昨日(28日)、「東京に『市民』発電所を!」というシンポジウムが歌舞伎町のロフトプラスワンであり、わが区長もゲストなので行きました。というか、ゲストの一人が「自然エネルギー革命をはじめよう」という本(いい本です。大月書店刊)から出した高橋真樹さん(ピースボートの元スタッフで、私も随分いろんなところで一緒だった)、司会が桃井和馬さん、彼もピースボート仲間なので、ならば、この二人に会いに行こう、と思ったのです。会場は200人近くの人で溢れかえっていました。保坂展人さんを世田谷区長に出したい、と願う人たちが集まった場で(選挙公示のわずか一週間前くらいだったでしょうか)、「世田谷電力」という言葉が出てきて、その時は「まさか!」という思いでしたが、今ではけっこう「行けるかも!」と現実味を帯びてきています。それってすごい! 世田谷区と多摩市が『市民』発電所の先駆けになったら、とワクワクします。
 この日印象に残ったのは、ゲストの一人大林ミカさん(自然エネルギー財団)が言った「原子力は民主的でない」という言葉。3.11があって、いかに原子力、原発が「民主的」でなかったかが明らかになりました。中央集権的で、まったく不透明であること。ああその通りだなあ、と。原発の設計にも関わってきた、元東芝の技術者である友人の小倉志郎さんは言います。「誰ひとりとして、原発の全容を把握している人はいない」と。部分部分をそれぞれが知っているだけで、全体像を誰も知らない、って恐ろしいことですね。まるで役所のしごとみたいです。燃料を入れて、動力に変えて、電気を起こす、その仕組みは、火力発電だって変わらないのに、原発はわざわざ面倒な複雑なプロセスを経ることで、人の手が及ぶことができないようなことになってしまっている。なんでこんなものをわざわざ作ったのか、という思いがよぎります。自然エネルギー、小規模発電は、本当に電気を起こす簡単なプロセスそのもの。誰もが参加できるはず、いや参加すべき民主主義と同じ。
 原発に頼ることにしたから、日本の民主主義が危うくなったのかもしれない。だから、原発依存をなくし、自然エネルギーを自分たちの手にすることは、民主主義を取り戻すことにつながるのではないか・・・などと、電力と民主主義をあらためて考えた夜でした。
 今日、ボランティア協会での会議から家に戻ったら、「献本」が届いていました。永井憲一さんと赤塚不二夫さんの幻の共著、「『日本国拳法』なのだ!」(草土文化)。30年前の本の改訂版です。こんなに早く出版になるとは! やはり憲法を、今こそ若い世代に知ってほしい、とのことだったのでしょう。よかった! 表紙にはニャロメも目ン玉つながりのお巡りさんも登場。ぜひ読んでください。
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はじめまして、星野弥生です。さまざまな教育や子どもに関する活動、スペイン語圏の国々と関わるNGO的な活動を通じて、人と人との糊付け役みたいになっています。そんな活動の報告やらお知らせをする場として、ブログなるものに挑戦してみることにします。

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