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「ある精肉店のはなし」「さなぎ」・・・ 下高井戸シネマに行こう!

桜の時期が終わり、世田谷は「映画祭」が真っ盛り。下高井戸シネマでの恒例のドキュメンタリー映画祭が始まりました。18日は前夜祭。満員の会場で上映されたのは前にもブログで紹介した「ある精肉店のはなし」。山形で後半しか観られなかった恨みを世田谷で晴らすことができました。この映画を観てから頭の中が「ウシ」と「北出さんの家族」でいっぱいです。「いのち」をこんなに優しく描いた映画があっただろうか、と思うくらい、感動し続けています。たしかに、牛が屠場に引かれていき、ハンマーの一撃で巨体が崩れ落ちる場面は衝撃です。牛が引かれる場面は、昔のフォークソング「ドナドナ」を思い出します。七代続いて精肉業を営む北出さんの一家が、そうして犠牲になった牛のあらゆる部分を捌いていく。何も無駄にすることなく、内臓も、血も皮もすべてが活かされる。そして見事にスライスされてパックされるお肉は輝いているようです。「うしさん、ありがとう」と手を合わせたくなります。「獣魂碑」の前で「天寿を全うすることを人間の傲慢さゆえに絶たれてしまった動物たち」にいのりを捧げる場面にはどきりとさせられます。傲慢で身勝手な人間はそうやって動物、植物を食し、生き延びてきています。私たちを生かしてくれてありがとう。だからいのちを「いただきます」なのです。北出精肉店のお肉を買うお客さんが「あの肉は美味しかった」と言うと、ああ、牛もうかばれる、と北出さんはうれしくなるのだそうです。「ほうるもん」である内臓はどの部分も利用され、人の口に入り、皮はていねいになめされて(この過程が感動的です)、太鼓になります。だんじりの太鼓はこうして作られてきたのだ、といまさらながら思い知らされます。こんなふうによみがえれることができて、本当にうしさん、よかったね、と思わずうなずいてしまいます。これからはすき焼きやしゃぶしゃぶをいただく時に、手を合わせ、最敬礼したいような気持ちになりそうです。
 監督の纐纈あやさんのトークもとてもよかった。前作の「祝の島(ほうりのしま)」も大好きな映画でした。テーマを大上段に構えず、当たり前の人びとのくらしの視点から撮る、という姿勢に真底共感します。ありがとう、この映画をつくってくれて、と感謝したい。会う人ごとに「観てね、絶対」と言っています。25日の午前中10時50分からの上映会、行ける方はぜひ行ってくださいね。
 今朝(日曜日の朝)観に行った「さなぎ」もよかったです。学校に行きたくない少女を14年間撮り続けた作品。愛ちゃんは、学校に行きたくなくても、長野県伊那の自然の中で思いっきり遊びます。山、川、野原、道端・・・すべてが彼女とその仲良しの「場」。自分たちで遊びを創りだしていく彼女たちはほんとうにしあわせそう。そんな時期を十分に過ごした愛ちゃんが、「さなぎ」の時期を十分にとって、いっぱい道草食ったのちに自分のやりたいことを見つけ大学生になってはばたいている。学校というストレートな道を外れたって、大丈夫、ちゃんと生きていけるんだよ、と愛ちゃんは身を持って伝えてくれます。ベンポスタ子ども共和国という、スペインに始まった子どもたちの共同体のことを知らせる役割を勝手に担っている私が、ベンポスタを通じてずっと伝えたかったことはそのことだったのだなあ、とあらためて感じたことでした。
 時間が許す限り、どれも観たい映画祭のラインナップです。また今週も忙しくなる・・・。
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Author:marzoh
はじめまして、星野弥生です。さまざまな教育や子どもに関する活動、スペイン語圏の国々と関わるNGO的な活動を通じて、人と人との糊付け役みたいになっています。そんな活動の報告やらお知らせをする場として、ブログなるものに挑戦してみることにします。

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