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憲法を「活かす」伊藤千尋さんの話。「憲法の使い手」だった土井たか子さんの死。

昨日(というか、もう一昨日になってしまいますが)、世田谷で続けられている「憲法学習会」の日でした。今回のスピーカーは伊藤千尋さん。「憲法を生活に活かすってどういうこと?」という「活憲」がお題でした。 私にとってはピースボートで同航した時からのダチで、9月13日に朝日新聞を退社するまで、筋の通った記事を書き続けていた、頼りになる記者でした。徹底して世界中どこにでも足を運び、とことん「なぜ?」「どうして?」と尋ねまくり、記事にし、「トーク」の場で伝える・・・。お先真っ暗に見える今の時代にあって、千尋さんが世界のまちの片隅で出会った普通の市民の生き様や、さまざまな国で「あきらめず」に闘って成果を収めてきた人たちの姿が、私たちの行くべき道を指し示してくれているかのようです。「一番いけないのはあきらめてしまうこと」「ラテン的な楽天性が日本にはない」「思ったら行動する」。スペインのカナリア諸島のテルデ市にある日本の憲法9条の碑、南米のエクアドルが憲法に条項を追加して米軍基地を追い出したこと、日本と同じ(もはや同じではないけれど)平和憲法を自前で創りだした中米のコスタリカは、小学生から憲法を活用していること、原発は作っても使わない、という決議をしたオーストリア、ふつうの主婦が道端で憲法の本を買い、役所に行って要求をする時の手立てにしていること・・・。したたかに生きている人たちの姿が私たちを励ましてくれるようです。
 でも、日本にだって、権力に抗して闘い続けている人達がいる。千尋さんは上関原発に反対し30年間反対運動を続けている山口県の祝島のおばちゃんたちのこと、町全体を自然エネルギ―の町にしてしまった高知県の梼原町、汚れた海を日本一きれいな海にした水俣、などの例を出して、「日本人だって捨てたもんじゃない、やっているじゃないか」。そうですね。中央の政府をみる限り、もうこの国はイヤ、とわめきたくなるのですが、自分たちの身近なところにある地方からまず出来ることをやる、「地方自治」を自分たちのものにするというのはもっと現実的です。
 実はこの日、まるで示し合わせたかのような「憲法」の日となりました。土井たか子さんが亡くなったというニュースが報道されたのです。亡くなったのは20日でしたが、この日に公表されました。参加して下さった法政大学名誉教授の永井憲一さんは、生涯憲法を学生に教えてきた方ですが、土井さんとはいわば「憲法仲間」のお友だち。千尋さんの講演の終わりの方で駆けつけてくれた保坂展人さんは、かつて土井さんを支える会で活動し、土井さんに請われて衆議院議員に立候補、それ以来10年にわたって議員活動をし、今は世田谷区長。保坂さんは、土井さんを「憲法の使い手だった」と評しました。頑固なまでに、絶対に憲法は変えさせません、とどんな場でもきっぱり言い放った土井さん。保坂さんの応援に何度世田谷に足を運んでくださったことでしょう。三軒茶屋にこだましていたあの通る力強い声が、今も耳元に残って離れません。千尋さんいわく「山が動いた、と土井さんはかつて言ったけれど、本当に山(御嶽山)が動いた日でしたね」と。
 いろんなことを思い出します。下北沢での集会のあと、私たちの行きつけの、お世辞にもきれいとは言えない中華料理のお店にお連れした時、SPを下に待たせて、畳の部屋の隅っこにいた土井さんが、「これ、本当に美味しい!」とうれしそうでした。なんか、「ローマの休日」のお姫様みたい、すごく印象に残っています。
 ふくろうが大好きだった土井さんに、キューバの木製の素朴なふくろうさんを差し上げたこと、土井さんの事務所から阪神タイガーズのタイピンやらマグカップやらをいただいてきたこともあったなあ、と、いろんなことが頭をよぎります。不甲斐ないタイガーズ、無念だったでしょうね。
 ちなみに、普段はスニーカーですが、ちょっとよそ行きの時に履く黒い靴は、土井さんの事務所を整理した時にいただいてきた土井さんの靴なのです。少し大きめですがとても履き心地がいいのです。私はこれを履くたびに、土井さんの追い続けていた憲法への思いを私なりに受け止めていきたいと思っています。
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Author:marzoh
はじめまして、星野弥生です。さまざまな教育や子どもに関する活動、スペイン語圏の国々と関わるNGO的な活動を通じて、人と人との糊付け役みたいになっています。そんな活動の報告やらお知らせをする場として、ブログなるものに挑戦してみることにします。

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