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キューバのこと。そして「ジョン・F・ケネディはなぜ死んだのか」

 2014年もあとわずか、という時に、すごいことが起こりました。キューバとアメリカが国交交渉、というニュースが18日の朝日の一面に載り、一瞬信じがたかったのですが、本当のようです。アメリカにスパイ容疑で長い間勾留されていた5人のキューバ人は、キューバとアメリカの関係を象徴するようでしたが、残りの3人が釈放された、と報じられていました。6月にワシントンで行われた国際連帯行動「Obama, give me five!」について、参加したピースボートの松村真澄さんからの報告を9月に聞く機会があり、お膝元のアメリカで世界中から集まってきた1000人もの若者による行動が行われたことの画期的な意味を感じたばかりでした。「どんな国民でも自分たちの家族を守る責任・権利がある」ことの普遍性が連帯行動の共通認識だったのです。そういう国際的な世論や行動が少しずつオバマの考えを変えていったのかもしれません。
 ニュースを目にしてまず思ったのは、アメリカがここぞとばかりにキューバの内政に干渉して、余計なお世話をしてほしくない、ということです。キューバがアメリカ化をしては元も子もない。キューバはなんといっても「革命」で成立した、私たち世代にとっては「夢の島」でした。アメリカン・スタンダードでないところが、キューバのキューバたる所以でもあります。アメリカ的なるもののアンチであるところにキューバのよさを私たちは見てきました。マイケル・ムーアの映画「シッコ」にはアメリカとキューバの医療の対比が面白く描かれています。キューバはキューバであってほしい、と切に願い、でもこのニュースは喜んで受け取りたいと思っています。
 ローマ法王が裏で動いた、というのも画期的です。フィデルの時から、ローマ法王がキューバを訪問、というのは大きな出来事でした。ヨハネ・パウロ二世が98年1月にキューバを訪問したのは歴史的なことで、その後に行ったキューバは法王とフィデルのツーショット写真で溢れていました。改めて、宗教者が「あるべき世界」の姿を求めて力を尽くすことの大切さを思います。また、カナダが話し合いの場を提供していた、ということも伝わっています。アメリカを通っては行くことのできないキューバへは、日本からはカナダ経由かメキシコ経由。同じ大陸にある二国の国交が途絶えているのを見て、心痛めていた隣人の役どころ、という気がしています。山は、歴史は動くんだ、と感じた大きなニュースでした。
 もう一つ。先日出版されたばかりの重たい本が送られてきました。「ジョン・F・ケネディはなぜ死んだのか」。ジェイムス・W・ダグラス著の分厚い本をどうしても訳したいのだけれど、どこか出版社を紹介してもらえないか、という相談を受けて、アレイダ・ゲバラさんの本を出してもらった同時代社につなぎました。訳者は寺地五一さん。大学の先輩で、東経大の先生も務められた方です。この本でキューバはとても重要な位置を占めています。JFKがキューバとの関係を改善したいと願っていた「平和主義者」だったがゆえにCIAの手によって暗殺されたと言えるわけですから。
 打ち合わせや激励やらなんやらで、すっかり『飲み友達』になった寺地さんと、私に彼を引きあわせた友人の写真家、永武ひかるさんとよんで、出版を祝う会と称するワインパーティを昨日わが家でやったのですが、「まずは、キューバに乾杯!」となりました。キューバの話、バチカンの話、宗教の話、と話題は尽きず、何本ものワインが空きました。それにしても、すごいタイミングの出版でした。きっと話題になることでしょう(ぜひそうしたいです。)700頁に及ぶ大作。帯には「夜を徹して読んで、涙が止まりませんでした。一睡もしませんでした。世界を変える力を与えてくれる本です」というオノ・ヨーコの言葉があります。早くひも解きたい誘惑にかられています。
 
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はじめまして、星野弥生です。さまざまな教育や子どもに関する活動、スペイン語圏の国々と関わるNGO的な活動を通じて、人と人との糊付け役みたいになっています。そんな活動の報告やらお知らせをする場として、ブログなるものに挑戦してみることにします。

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