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国立の景観裁判、高裁での信じられない判決

景観を損なうものだと、市民が反対したため高層マンション建設を計画していた明和地所が損害を蒙ったとし、国立市が元国立市長である上原公子さん個人を訴え、3000万円余の損害賠償を求めるという、なんだか訳の分からない裁判の高裁判決がありました。地裁の原判決では、元市長の行為は国立市民の民意に基づくものだ、とし、原告の主張を退けたのに、まったくその点には触れずに、正反対の「原判決を取り消す」との一言で、判決が言い渡されました。ものの30秒。上原さんと、「勝利!の横断幕を用意した方がいいんじゃない?」などと話していたくらい、まさかひっくり返されるとは思っていませんでしたから、狐につままれた気分。
 首長が、環境、景観を保護するために為した行為に対して、個人が賠償請求される、などということがまかり通ったら、首長は何もできなくなり、地方自治は萎縮してしまう。これは「地方自治」「住民の自治」を保障するために絶対に勝たなければならない裁判。私もそう思って、せいぜい傍聴に通い、実に分かりづらい裁判について理解するための集会を開いたりしてきたので、今日の判決は、ナニ?という感じです。
 報告集会でも、「悪意にもとづいて書かれた判決以外の何ものでもない」「司法の常識に反している」「裁判所が裁判を貶めた」と、次々と弁護団の弁護士たちが怒りをぶつけました。最高裁で闘うしかない、と。判決要旨を見ると、上原さんが建設計画をやめさせようとし、「住民運動を利用した」と書いてあります。国立市民は、景観を守ろうと自らの意志で立ち上がったのであって、それを上原さんに「扇動された」などと勝手に断定されるのはまったく不本意なこと。住民をバカにするのもほどがある、というもんです。一体、市民の人権をどう考えるのか。
 一方で、上原さんの妨害行為によって「明和地所の顧客がマンション購入に消極的になるなどの影響を与え、これによって明和地所に営業損害及び信用毀損の損害を与えたことが認められ、これについて被控訴人の不法行為が認められる。被控訴人に、大学通りの景観利益保護という目的の公益性があったとしても、それによって違法性を阻却するものではない。」と書いてあります。環境保護、というのは住民の願い。それに企業の論理を優先させている、という点が無性に腹立たしいです。これだよ、今の日本を支配する論理は、とつくづく思います。原発の問題だって、みんなそうです。住民の民意があっても、企業が不利益を主張したら、そっちが通ってしまうのですから。
 「民意にもとづいて首長が行った行為」がこんなふうに曲げて解釈されていいわけがありません。地方自治の主役は住民。その住民の意志がないがしろにされている、そんな判決は、だれにとっても大問題。「私の権利が冒されている、ないがしろにされている」のです。田中弁護士が言いました。「運動の力で、世論をつくるしかないです。こんなことで住民自治は守れません。最高裁をみんなで包囲してほしい」と。
 がっかりしているヒマはない、ということです。あまりのバカらしさに、かえってファイトがわきます。ひどい判決にもかかわらず、上原さんも、弁護団も、なんだか晴れ晴れしていました。勝利の祝杯はまた延期されたけれど、まだまだ注目し続けていきます。
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はじめまして、星野弥生です。さまざまな教育や子どもに関する活動、スペイン語圏の国々と関わるNGO的な活動を通じて、人と人との糊付け役みたいになっています。そんな活動の報告やらお知らせをする場として、ブログなるものに挑戦してみることにします。

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