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「神戸をわすれない」30日です、今年は「3.11 その時保育園は~」

一ヶ月以上、書かず飛ばずでした。その間に年を越しました。いろいろな「通信」を作っていたら、なんだか書いた気になってしまっていました。「神戸をわすれない」通信、「こどもいのちのネットワーク」(こいのち)通信、「にちようかがく」通信、そして、私の根拠とも言うべき「ベンポスタ通信」…。夏のスペインの旅以来、ずっと懸案だったベンポスタ通信をやっと今週発送し、長年の宿題を終えた感じです。
 1月といえば、阪神大震災の月。95年の1.17の一年後、96年の1月から続けている「神戸をわすれない」という会も20年目、通算29回目になります。明後日1月30日です。私にとっては、友人がたくさん暮らすまち、そしてベンポスタのサーカス団を日本によんだ時の最後の公演地だった神戸で起こった地震はとても大きな、他人事ではない出来事でした。たまたま地震は阪神・淡路に起こったこと。でも、日本のどこに起こっても不思議ではないはずで、東京に起こらなかっただけのこと。非被災地である東京に暮らす私たちにできることは、たかだか「想像」し、「共感」することでしかない。でも、そこから何かできないだろうか…。
 映画「ベンポスタ子ども共和国」の監督、青池さんが私たちの「ベンポスタ」友である神田神父のいる長田の鷹取教会にたどり着き、ホームビデオを回しはじめ、その後数年間にわたって鷹取を撮影基地にして、「記憶」映画を撮り続けました。まちの再生と復興を記録した映画「人間のまち、鷹取・野田北部の人びと」は全部で14巻にもなりました。。そうだ、撮影した映画が完成したら、それを世田谷で上映する会をしよう。あれほどの犠牲を経て、地域の人たちはあらたに自分たちのまちを作ろうとしている、その経験に学ぶのが、これから被災地になる可能性が十分にある、非被災地の私たちに課せられたことなのではないだろうか。そう思って、青池組の映画に伴走してきた20年でした。完成した時系列の映画を観て、そこから、まちづくり、人間関係づくりの大切さを学び、世田谷が被災したら、神戸に助けてもらえるような気になりました。映画によってさまざまな神戸の人たち、まちの風景を知り、世田谷での会の場で、多くの人たちに出会いました。「ひと」の資源は宝だと思っています。顔のみえる、手をつなぎあえる関係を、毎回この会の場で確かめている気がしています。神田神父がいつも言う「地震のおかげや」。私もその言葉を「神戸をわすれない」を開催するたびにかみしめています。
 20年の間に、2011年には3.11が起こりました。神戸じゃなくて東北じゃないのか、という思いもありましたが、あくまでも軸足を「神戸」に置きながら、「神戸をわすれない」ののれんはそのままに、3.11にこだわる会を続けています。青池さんが石巻に拠点を移して、門脇小学校をめぐる地域での再生、復興を、子ども、学校、地域の視点から撮っているからです。去年は阪神の大震災から20年目だったので、久々に神戸を振り返る会にしましたが、今年は「3.11 その時保育園は~いのちをまもる、いのちをつなぐ」を上映します。だいぶ前から、この映画を監修した(実際には彼女が作ったともいえる)天野珠路さんが、世田谷でぜひ上映会を!と希望していたのですが、ようやくその機会となりました。
 実は、珠路さんと私が初めて会ったのは、ベンポスタの神戸公演の最後の日でした。息子の耕太クンがベンポスタに行きたい、と希望し、ベンポスタの主宰者であるシルバ神父に直訴に来たのでした。私は通訳をして、彼はベンポスタに行くことになりました。だから、今回もやっぱり「神戸」なのです。珠路さんはずっと保育士のしごとをしてきましたが、ある時から横浜市、そして厚労省に請われて、保育行政に現場の実情を反映する役割を担うようになり、今は日本女子体育大学で先生をしています。その彼女が、3.11の後、東北の被災地の保育園を訪問し、多くの保育士にインタビューをして、3巻の映画を作ってしまった、ときいてビックリ。これはぜひとも上映しなくては思い、今回それが実現できてとてもうれしいです。世田谷での子育て、保育に関わる人たちにも、保育行政を担う人たちにも来てほしいし、なによりも、「こどもを守る」ということは、「弱い立場のひとを守る」ということに通じるのですから、すべての人にとって共通する問題です。
 20年前になんとなく思いついてつけた「わすれない」という言葉、我ながらとても大切だと思っています。「わすれない」という意志を表すこと、それは、すぐにわすれてしまう、世の中の風潮に対するささやかな抵抗でもあります。みんな、わすれないで! 3月11日に起こったこと、原発事故で何万人という人達が避難をいまだ余儀なくされ、子どもたちは外で自由に遊ぶ権利を奪われ、すべてを失った人たちには何の保証もされていないのに、原発再稼働、などと、人びとに「忘れさせようと」する力に対して、私たちは「わすれない!」と言い続けていかなくては、と思います。オリンピックなんて、ウソでしょう!冗談じゃない、私たちは1.17の神戸も、3.11も忘れないよ、と言い続けていき、しつこくこの会も続けていきたい。忘れないためにも、ぜひ来てください、とお誘いします。

★ 第29回「神戸をわすれない」

1月30日 13時半~16時半
男女平等参画センターらぷらす (下北沢 タウン・ホール11階研修室)
プログラム 【3.11 その時、保育園は~いのちをまもる、いのちをつなぐ】上映
       トーク
         天野珠路(日本女子体育大学准教授・本映画の監修者)
        猪熊弘子(ジャーナリスト)
        青池憲司(映画監督)
        保坂展人(世田谷区長)
参加費  【資料代として】 500円
主催    神戸をわすれない・せたがや
後援    世田谷区、世田谷ボランティア協会
連絡先   星野弥生 marzoh@gmail.com

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プロフィール

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Author:marzoh
はじめまして、星野弥生です。さまざまな教育や子どもに関する活動、スペイン語圏の国々と関わるNGO的な活動を通じて、人と人との糊付け役みたいになっています。そんな活動の報告やらお知らせをする場として、ブログなるものに挑戦してみることにします。

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