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映画「風の波紋」の偶然と必然

いつもより1日多かった2月ですが、やっぱり逃げていき、私の月、弥生ももう三分の二が過ぎ、気がついたら、一ヶ月以上、書かず飛ばずでした。お雛祭りや(娘が小さい時から、ご近所仲間と一緒に五目寿司を作って食べる「女子会」はほぼ欠かしていないのです。)、自分の誕生日や、さまざまなフェスタなどが目白押し、その合間を縫って、逃してなるものか、という映画を観に行く・・・。気がつけば、仕事が全然できていない、といういつもの状況になっています。
 でも、やっぱり映画のことは言わなきゃ、と思い立って、久々に書きます。昨日(19日)から、ユーロスペースで一般公開となった「風の波紋」。いくつもの偶然、用意されていたかのような糸がからみあい、この映画は私にとって「必然」という映画となっています。新潟の十日町、というよりは越後の妻有が舞台の、そこに住む人たちのくらしが描かれているだけなのに、なんでこんなに心が嬉しく騒ぐのだろう、と観るたびに思います。山形国際ドキュメンタリー映画祭で昨年10月に仕事をしていた時に、ぜひ観たいと思っていたのですが、仕事とダブって観られず、私にとっては宿題になっていた映画。2年前、映画祭での英語通訳をつとめる、私の妹分のような山之内悦子さんの本「あきらめない映画~山形国際ドキュメンタリー映画祭の日々」の出版記念のトークでの最初の相方が小林茂監督で、この本もまず小林さんとの出会いから始まる、というものでした。私ももちろんトークに参加。小林さんとの出会いでした。その小林さんの5年もかけて作られた映画、しかも私の好きな雪深い新潟の話・・・。宿題を果たすべく公開を心待ちにしていました。
 一方、1月の恒例の私の主催する「神戸をわすれない」で、今年は「3.11 その時、保育園は?」という映画を上映し、その企画やら監修やらを引き受けた友人の天野珠路さんに話してもらうことにしました。そのやり取りのなかで、「ところで観てほしい映画があるので、試写会にぜひ」と言われたのが、この「風の波紋」だったのです。息子の天野耕太の一家が出ていると。耕太は、ベンポスタのサーカス団が日本にきた時に、最後の公演の地、神戸に母親の珠路さんとやってきて、どうしてもサーカスをやりたい、とシルバ神父に訴えましたのですが、その時私が通訳をしていました。ではおいで、ということになって耕太はスペインへ。ジャグリングやバランスがとても上手になり、友だちをたくさんつくり、日本に戻ってきました。だいぶ時が経って、耕太が十日町にある田島征三さんの美術館で結婚式をあげる、という知らせをもらいました。ベンポスタっ子たち(ベンポスタにいた日本人の子どもたち)がほとんど集まり、手作りのステキな結婚式に立ち会いました。私ももちろん。お連れ合いになったのが季子さん。彼女のお腹の中には、この映画に可愛らしく登場する冬話(とわ)ちゃんが宿っていました。季子さんはこの映画の中の音楽を手がけ、この映画のベストは音楽だね、と言われるくらい素晴らしい作品になりました。「えっ、じゃあ、あのチラシにあるカワイイ子どもは冬話ちゃん?」と、チラシを見て目に焼き付いていたあの子が!とビックリ! 冬話ちゃんも、4月から小学1年生。ピカピカの一年生は、鉢という集落では7人なんだそうです。
 今日は、小林監督のトークと季子さんのミニライブがある、ときいて、ユーロスペースに行きました。冬話ちゃんとも会えました。いやー、素晴らしかった! さっそくCDとプログラムを求め、監督と季子さんのサインをもらう列に加わりました。この映画との「偶然」の出会いは、私には用意されていた「必然」のように移ります。二度ほど試写会で観ましたが、まだまだ観たい。
 冬は2階まで積もる雪と格闘しながら付き合い、山菜の時期は自然の恵みをいただく。私が、新潟の巻機山の麓の民宿をまるで実家のように思って通っていた、越後の風景や暮らしが重なります。映画に出てくる木暮さん夫婦は、3.11で古い家が壊れ、ふつうなら即解体、というところを、なんとか活かしたい、と修理をする道を選びます。私はそこにとても感動します。「無理だね」なんて言われながらも、なんとか使えるものを、直しながら使う。実際、修理した家は輝いていました。集う人たちが輝かせているのだと思うけれど、あの落成祝いの祝宴、私も参加したかったなあ、なんて思いながら観ていました。なんでも、少しでも傷めば「ぶっこわす」道を選ぶ時代。そんな「人よりコンクリート」のトレンドには断固抗したい、と思います。私も古い家が大好き。ずっと古い借家を探しながら、世田谷の中で暮らしてきました。そうすると、人はつながっているな、と感じるのです。区の庁舎の建て替え問題が取りざたされていますが、同じように感じています。いいものは残したい、使えるものは残したい。
 ともかく、「風の波紋」ぜひとも観てください。一日4回上映で一ヶ月のロングラン、なんてすごい強気!と思うけれど、本当に応援したい。小林監督「あと一人!」なんて、選挙運動みたいなこと言っていましたが、たくさんチケット販売をした私、まだまだ「あの人にも、この人にも観てほしい」と思い浮かぶのです。
 25日が最終上映日という映画がいろいろあって、今週はどうやりくりしようか、と悩ましいです。「サグラダ・ファミリア」「火の山のマリア」…。ああ、仕事がまた後回しにされそうな映画な日々・・・。
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はじめまして、星野弥生です。さまざまな教育や子どもに関する活動、スペイン語圏の国々と関わるNGO的な活動を通じて、人と人との糊付け役みたいになっています。そんな活動の報告やらお知らせをする場として、ブログなるものに挑戦してみることにします。

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