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ICANのノーベル平和賞受賞は私たちの希望

 日本が「戦争のできる国」になるべく、アベ政権が北朝鮮の脅威を利用し(なんだか、二人の独裁者はツルンでいるのでは、と思えるほど、絶妙なタイミングでミサイルが飛びますね)、改憲の悪巧みをしている日本、なんだか、これで年が終わってしまうのか、と悲しい気分がつのりますが、ここで明るいニュースは、ICANのノーベル平和賞受賞。今日、12月10日の1時(現地)からの授賞式をネットの映像で観ました。7日にピースボートの水案忘年会があり(水案は、水先案内人。船内、寄港地で訪れる国の事情を語ったりする役どころ。私も数年間はその端くれでした)、その日はICANの国際運営委員でもあるピースボートの共同代表の川崎哲さんがオスロに向かう日でもあって、壮行会を兼ねていました。ピースボートが、広島・長崎の被爆者の方々を船に乗せ、世界の各地で証言をし、交流をする、という活動を続けてきたことが、ICANの受賞につながりました。まさに、ピースボート! ものすごく嬉しいです。みんなの「いってらっしゃーい!」のエールに送られた川崎さんも、ビデオにバッチリ映っていました。
 カナダ在住の、セツコ・ソーローさんのスピーチ、素晴らしかったです。「人類と核兵器は決して共存できない」ときっぱり。13才の時に広島で被爆した時の思い出を生々しく語ります。「諦めるな、早く走れ!」という励ましで生き残った彼女ですが、351名のクラスメイトが焼け死に、4才の甥も含め家族も犠牲になりました。「もうこれ以上、悲劇を許してはならない」「9つの核兵器保有国が、これからの世代が美しい地球に住めなくなるようにしてしまう。そういう武器は不必要な害悪です。」「7月7日に核兵器廃絶条約に多くの国が調印をしたことは、被爆者が72年間訴えてきた、核兵器を終わらせる一歩だった。署名を拒否している国のリーダーは、ぜひ証言者の声を聴いて、調印をしてほしい。」「今夜、オスロの街をトーチを掲げて歩きます。どんな障害に直面しても、活動し、前に進み、暗闇を照らす灯を共にしましょう。これが素晴らしい私たちの世界が生き残るための情熱であり、責任です。」と結びました。最後は聴衆総立ちでした。涙を流している人たちも。セツコさんの前にスピーチしたベアトリス・フィンさんの「私たちは、核兵器を終わらせるか、世界を終わらせるのかの選択を迫られている」という言葉は、思わずハッとさせられます。
 それにしても、政府の反応はなんなのだ! 戦争を終わらせるため、との口実で落とされた原爆の唯一の被爆国でありながら、原爆を落とした当のアメリカの顔色をうかがうことしかせずに、条約に調印もせず、平和賞の受賞にシカトするばかり。ああ、ハズカシイ!いや、政府のこんな対応に他の国が呆れ、外圧が強まったらそれはそれでいい、と思ってしまいます。
 12月8日、「世田谷ボランティア協会をささえる会」での忘年会の折、会長の永井憲一先生(法政大学名誉教授、憲法の大家です。)が挨拶で、「ニュースを聴いていたら、猿がどこに逃げたとか現れたとか、そんなのばっかりで、ついに大切なことを言わなかった。今日は「開戦記念日」なんですよね。」と。8月15日は話題になるけれど、12月8日は語られもしない。始めがなければ終わりはないのに。さんざんな結果になったので、始めのことは後ろめたくていいたくないのでしょうか。都合の悪いことはうやむやにしていき、それに国民が慣らされていく、という状況ができているようです。歴史に学ばない、歴史を隠す。そんな国に未来はあるのか・・・。
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はじめまして、星野弥生です。さまざまな教育や子どもに関する活動、スペイン語圏の国々と関わるNGO的な活動を通じて、人と人との糊付け役みたいになっています。そんな活動の報告やらお知らせをする場として、ブログなるものに挑戦してみることにします。

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