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「まだ見ぬまちへ」を観に、「神戸をわすれない」に来て下さい

 明後日(1月27日)に「神戸をわすれない」で上映する『まだ見ぬまちへ~石巻・小さなコミュニティの物語~』の東京での特別お披露目上映会が昨日開かれ、行ってきました。青池監督と「いしのまき 記録映画づくりを応援する会」代表の加藤さんからの挨拶に続き上映開始。2時間半があっという間に過ぎました。門脇小学校を中心にして子どもたちや地域の人たちの復興に向けたようすを描いた前二作「3.11を生きて」「津波のあとの時間割」に続く第三作目、というイメージでしたが、全く外れました。
 津波がすべてを呑み込み、ガレキの山と化した石巻市門脇・南浜・雲雀野地区。学校の子どもたちが近隣の人たちがみんなで「上へ、上へ!」と必死で登った日和山の裾野にあった23世帯(60人)がかろうじて残り、そこで新たなコミュニティを作っていく6年間のプロセスがとてもていねいに描かれています。神戸長田区の野田北部・鷹取の復興のようすを記録した14作の「人間のまち~野田北部・鷹取の人びと」はまさに「復興まちづくり」の記録であり、記憶でしたが、監督も言うように、この作品では復興まちづくりという言葉がほとんど使われていません。「一直線のまちづくりが神戸でしたが、石巻でのまちづくりは決してストレートではなく、らせん状で紆余曲折を辿ってきました」と監督。まちづくりストーリーではなく、6年間の暮らしの日々が描かれています。
 ガレキの野原が、何もない更地になり、3.11前には見えなかった海岸線がくっきりと見えていたところに、次第に家や復興住宅が建ち、再び海が見えなくなるという環境の変化、それに添うように小さなコミュニティが少しずつ進化していきます。仮設住宅から復興住宅に移ってくる人、避難先から家を建てて戻る家族、3人しかいなかった子どもがだんだんに増えていく・・・。描かれているのは日常なのに、次は何が起こるのか、なんだかワクワクしてしまいます。古くからあるお地蔵さん、生き残った松の木のかたわらに佇むお稲荷さんなどは人びとが集まる場所。毎年3月11日2時46分にはここに集まり、犠牲になった人びとに祈りを捧げます。塩害でほとんど枯れている松の木の下から若い芽が芽吹きます。更地になった後の湿原にはメダカが泳いでいましたが、建物が建つにつれて汚染も広がります。そんなディテールもプロセスの中にそこここに見られ、名カメラマンの一ノ瀬正史さんの目はさすが!と感動。夏祭りや餅つきが地域をつなぎ、お年寄りや子どもたちを周囲があたたかく見守り、支えているようすは、ここなら移り住んでいってもすぐに受け入れられそう、という安心感を覚えます。移り変わる周りの風景がなければ、被災地でないどこかのコミュニティの物語かと錯覚しそうです。もちろん津波あってのコミュニティなのですが、私たちの日常に十分通用する普遍的な物語でもあります。
 語りが黒田福美さん。「神戸をわすれない」の伴走者でもある福美さんの声がコミュニティ、人間関係のあったかさを伝えます。いつも会で配る長田神社前商店街のぐージー饅頭も、元をただせば福美さんが神社前商店街で展開したボランティア活動に端を発します。ここでも神戸と石巻がつながりました。

「神戸をわすれない」ぜひ来て下さい。東京ではこの日が一般へのお披露目となりますので。映画上映と青池憲司監督のお話です。

第31回 神戸をわすれない
「まだ見ぬまちへ~石巻・小さなコミュニティの物語~」

とき:2018年1月27日(土) 午後6時00分~9時30分
ところ:世田谷区立総合福祉センター三階
(小田急線梅ヶ丘北口・豪徳寺徒歩5分)

私たちの生き方が根本から問い直された日、2011年3月11日から7年の歳月が経とうとしています。1995年の阪神大震災の1年後から、長田区の野田北部・鷹取地区を定点に、まちと人びとの再生のようすを記録し続けてきた「青池組」に伴走しながら世田谷の地で「神戸をわすれない!」と言い続けて、地域の中での平時の人と人との関係づくりがまちづくりにどんなに大切であるかを、神戸の体験からから学ばせてもらってきました。いつやってくるかわからない首都直下型地震に備えなくてはならない私たちにとって、学びは貴重な財産です。
青池組は、3.11のあと、津波で壊滅的被害を受けた石巻の門脇小学校を中心に、とくに地域の中でのこどもたちの再生への歩みを撮り続け、「津波のあとの時間割」「3月11日を生きて」を発表してきました。「神戸をわすれない」でも、これまで映画を観て「震災とこどもたち」をテーマにゲストのトークとともに考える会を開催してきました。待たれていた第三作目「まだ見ぬまちへ」が、ついに先ごろ完成。石巻でのお披露目を経て、1月には東京にやってきます。世田谷での上映会が初回になります。「人とコミュニティの再生」は、野田北部・鷹取での「記憶」映画作りに始まり、青池組の永遠のテーマです。ひとたび失われた地域社会に代わる新しいコミュニティつくりのプロセスを6年半にわたって撮り続けてきたドキュメンタリー映画を観て、日本のどの地域でも課題となっているコミュニティづくりの取り組みを共に考え合いたいと思います。監督はもちろん青池憲司さん、そして編集はいつもの村本勝さん、ナレーションがこの会の「同志」黒田福美さん、というのが嬉しいですね。映画が2時間半と、いつもより長いので、今回は映画鑑賞をメインに、青池さんのお話、参加者との対話で構成しようかと思っています。

この会では毎度おなじみの、長田神社前商店街のきねやさんの「グージーまんじゅう」も待っています。おみくじつきのおまんじゅうで、新しい年の幸運をゲットしてください。お待ちしています。
   (神戸をわすれない・せたがや  星野弥生)
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Author:marzoh
はじめまして、星野弥生です。さまざまな教育や子どもに関する活動、スペイン語圏の国々と関わるNGO的な活動を通じて、人と人との糊付け役みたいになっています。そんな活動の報告やらお知らせをする場として、ブログなるものに挑戦してみることにします。

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